「毎月ギリギリで貯金できない」「急な出費があると赤字になってしまう」
シングルマザーの家計は一人で収入と支出のすべてを管理しなければならず、余裕が生まれにくいのが現実です。
母子家庭の働いている世帯の平均実収入は月約26万円で、生活費を差し引くとほとんど黒字がないというデータもあります。この記事では毎月赤字にならないための家計管理の方法を具体的に解説します。
まず現状を把握する
家計を改善するには、まず今どこにお金が出ていっているかを把握することが最初のステップです。
収入を整理する
・手取りの給与
・養育費(受け取っている場合)
・児童扶養手当
・児童手当
・その他の収入
支出を整理する
・家賃・住居費
・食費
・光熱費・水道代
・通信費(スマホ・ネット)
・保険料
・子供の教育費・保育料
・交通費
・日用品・衣類
・娯楽・外食
・貯蓄
1か月だけでいいので、実際にかかった金額をメモしてみてください。「思っていたより○○にお金がかかっている」という発見が必ずあります。
家計の黄金比率
シングルマザーの家計で目安にしてほしい支出の割合です。
| 項目 | 目安の割合 |
|---|---|
| 住居費 | 25%以内 |
| 食費 | 15%以内 |
| 光熱費・通信費 | 10%以内 |
| 教育費 | 10%以内 |
| 保険料 | 5%以内 |
| 貯蓄 | 10%以上 |
| その他 | 25%以内 |
手取り月収が20万円であれば、住居費は5万円以内が目安です。
赤字を防ぐための具体的な方法
① 固定費を見直す(効果大)
固定費は一度見直すだけで毎月自動的に節約できます。変動費より優先して取り組みましょう。
スマホを格安SIMに切り替える
大手キャリアから格安SIMに切り替えるだけで月3,000円〜8,000円程度節約できます。
主な格安SIMの月額目安:
・楽天モバイル:月1,078円〜
・IIJmio:月850円〜
・mineo:月880円〜
不要なサブスクを解約する
動画配信・音楽配信・アプリなど、使っていないサブスクリプションサービスを解約しましょう。月々数百円でも積み重なると年間で数万円になります。
保険を見直す
離婚後は保険の見直しをすることをおすすめします。必要以上の保障に入っていないか、シングルマザーに合った保障内容になっているかを確認しましょう。
② 食費を上手に管理する
食費はシングルマザーの家計で削りやすい項目の一つですが、削りすぎると栄養面や精神的な負担につながります。無理のない範囲で工夫しましょう。
・週1回まとめ買いをする
・食材を使い切るメニューを考える
・外食は月に数回と決める
・冷凍食品・作り置きを活用する
・ふるさと納税で食材を節約する
③ 先取り貯蓄をする
「余ったら貯金する」という方法では、シングルマザーの家計では貯金がほぼできません。
給料が入ったら最初に一定額を貯金口座に移す「先取り貯蓄」が最も効果的です。
月収20万円の場合:
・給料日に1〜2万円を別口座に移す
・残ったお金で生活する
最初は月1万円からでも続けることが大切です。
④ 緊急予備費を確保する
シングルマザーの家計で赤字になる最大の原因の一つが「急な出費」です。
・子供の急な病気・入院
・家電の故障
・車の修理
・子供の学校の費用
これらに備えて最低でも3か月分の生活費を緊急予備費として確保しておくと、急な出費で赤字になるリスクが大幅に減ります。
⑤ 使える公的支援制度をフル活用する
家計を助けるために、受けられる支援制度は必ず申請しましょう。
・児童扶養手当
・児童手当
・ひとり親家庭等医療費助成
・就学援助制度
・国民年金保険料の免除・猶予
・ひとり親控除(税金控除)
申請しないともらえないものがほとんどです。離婚後すぐに市区町村の窓口で確認してください。
養育費を確実に受け取ることも家計管理の一部
養育費は子供の権利であり、シングルマザーの家計を支える重要な収入源です。
取り決めをしていない場合や未払いが続いている場合は、早めに対応することをおすすめします。養育費を確実に受け取るだけで家計が大きく改善するケースは多くあります。
家計管理を続けるコツ
・完璧を目指さない(多少の誤差は気にしない)
・家計簿アプリを活用する(マネーフォワード・Zaimなど)
・月1回だけ収支を確認する習慣をつける
・目標を決める(○年後に○万円貯める)
毎日記録しようとすると続かないため、レシートをまとめて週1回入力するなど、自分に合ったペースで続けることが大切です。
よくある質問
Q. 養育費をもらっていないので家計が毎月赤字です。どうすればいいですか?
A. まず養育費の請求を優先してください。養育費を受け取るだけで家計が大きく改善します。取り決めがない場合は調停を、未払いの場合は強制執行を検討してください。
Q. 貯金が全くできていません。何から始めればいいですか?
A. まず固定費(スマホ・保険・サブスク)の見直しから始めてください。一度見直すだけで毎月自動的に節約できます。
Q. 子供の教育費が心配で貯金できません。
A. 就学援助制度・奨学金・高等学校等就学支援金など、教育費を補助する制度を活用してください。自分で全額用意しようとせず、使える制度をフル活用することが大切です。
まとめ
- まず1か月の収支を把握することから始める
- 固定費(スマホ・保険・サブスク)の見直しが最も効果的
- 先取り貯蓄で「余ったら貯金」から脱する
- 緊急予備費として3か月分の生活費を確保する
- 受けられる公的支援制度は必ず申請する
- 養育費を確実に受け取ることも家計改善の重要な一歩
- 完璧を目指さず続けることが大切
家計管理は一度に全部やろうとすると続きません。まず一つだけ取り組んでみてください。
